妥当でない金額を提示されていたが相場より高い慰謝料を獲得した事案
・キーワード
相場より高い慰謝料の獲得
・キーワード
モラハラ、財産分与
・依頼者
40代男性
・相手方
40代女性
・別居の有無
なし
・主な争点
慰謝料の額,求償権の有無
・解決までの期間
約4ヶ月
事案
ご相談者様は,結婚後10年程度経過し,幼稚園時のお子さんのいる男性。妻は,出産後もフルタイムで仕事復帰し,共稼ぎの夫婦であった。妻は,仕事復帰後,会社の同僚と不貞行為に及び,相手の男性の子どもを妊娠するなどしたことから,妻の不貞行為が発覚した。
そこで,ご相談者は,この状況をどうすべきか検討するために,事務所に相談いらっしゃった。
問題点
不貞相手の男性に,慰謝料請求したところ,相手方が弁護士をつけ,100万円を支払うとの回答をしてきたところ,この額が妥当なのか,妥当でないとして,妥当な額にするためにどのような交渉すべきかが問題となった。
解決
まず,妥当な金額を考える前提として,ご相談者様に法律関係を明確に説明する必要があった。つまり,法律的には,妻及び不貞相手のうち,誰にいくら慰謝料を支払ってもらうことになるかを明確にし,相手方の提示している100万円の意味が,相手方の負担額としての100万円(妻と相手方の合計は約200万円程度)払うとの提示なのか,妻との相手方の合計金額として100万円(相手方の負担額は約50万円程度)なのかを明らかにする必要がある旨説明させていただいた。
その上で,判例等から,当該事案で訴訟を行った場合,判決においていくらぐらいになるかを説明させていただいた。
これを前提として,訴訟を行った額と比べて相手の提示額が低いかどうか,また相手方が訴訟を提起されることを避けるために高めの慰謝料を提示するかどうかなど考えながら交渉を行った。
その結果,相手方は訴訟を避けたいとの希望もあり,相手方の負担額として200万円(妻と相手方の合計は約400万円)との合意を結に到り,判決による一般的な相場より高い額の慰謝料を得ることができた。
所感
一口に慰謝料と言っても,法律の請求権は独特な考え方があるので,法律的に,相談者様にどのような権利があるかを理解してもらうことは全ての法律の問題の前提であることを再認識させていただきました。
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