財産分与と株式
Contents
1 財産分与の対象となる株式
財産分与とは、夫婦の共有財産を分配することをいいます。株も財産分与の対象となりますが、株は、いつでも売り買いする可能性がありますよね。
では、夫婦が別居した後、離婚する場合、いつの時点で保有していた株式が財産分与の対象になるのでしょうか?
これは、離婚時ではなく、別居時に保有していた株が財産分与の対象になります。
2 株式価格の評価時点
株価は、常に変動しますよね。では、夫婦が別居した後、離婚する場合、株式の価格は、いつの時点の株価で評価するのでしょうか?
これは、別居時ではなく、離婚成立時の価格で評価します。
3 株価の評価方法
上場株式は、離婚成立日の終値や過去3ヶ月の平均株価などで評価します。
これに対して、取引相場のない株式の評価方法は、必ずしも統一されていません。相続税の財産評価の場合は、会社の規模などに応じて、
類似業種比準方式、純資産価額方式、配当還元方式などを用いますが、どの評価方法を採用するかは、税務上の取り扱いと裁判上の実務が必ずしも一致していないのが実情です。
純資産価額方式が分かり易いので、比較的用いられているかもしれませんが、当事務所では、提携先の専門税理士に、最適な評価方法で、意見書を書いてもらうこともできます。
株式の財産分与が問題となっているときは、一度、当事務所までご相談ください。
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